東急グループの総合広告代理店である『東急エージェンシー』。
広告業界全体としてみても電通・博報堂の上位5位以内に数年間位置し続けている準大手広告代理店です。
そんな東急エージェンシーですが、実際に中途採用や第二新卒として転職する際にはどのようなポイントがあるのでしょうか。
募集で求められる人物像・人材などを、実際に別業界から大手広告代理店に転職した筆者の知見を交えてご紹介したいと思います。
・求人を詳しくみる(クリークアンドリバー 公式)『東急エージェンシー』の中途採用・キャリア採用・第二新卒での募集職種
東急エージェンシーでは企業サイトや転職エージェントを通じて、以下の職種で転職者の中途採用を行っているようです(正確な情報は公式サイトをご確認ください)。
年収:
業務・仕事内容:
求める人材・スキル:
これらの職種は直接応募も可能ですが、広告代理店の転職は、タイミングによってどの案件を担当するかも大きく変わり、求められる人材・人物像や志望動機が変わります。
そうした情報を事前に持って書類作成、面接に臨み、通過率を大きく上げるには、事前に企業の採用担当者から与件を伝えられている転職エージェントに登録することで優位に立つことができます。
『東急エージェンシー』に中途採用で転職するためのポイント
別の項目でもお伝えしたように、東急エージェンシーは東急グループの広告代理店ではありますが、原則東急グループの扱いは媒体がメインで、コミュニケーション領域においてはそこまで扱いが多くはありません。
なので、電通や博報堂といった独立系の広告代理店と同じように、コンペなどでグループ外のクライアントから案件を取ってくるというのが基本的な仕事の受け方のスタンスになります。
なので、一般的な大手グループ企業のハウスエージェンシーよりはハードに自発的に働く必要性があり、そうした意味では、東急グループのリソースをというよりかはガツガツと自ら仕事を作り出していきたいですといった人材の方が重宝される傾向にあります。
東急エージェンシーの事業内容・他の代理店との違い
東急エージェンシーの事業内容を見てみると、以下のように記載されています(執筆時点)。
- 各種広告の代理業務
- 広告宣伝に関する企画、立案並びに制作
- 情報の収集、計算、統計、分析及び市場調査、
- 広告効果の測定並びに情報機器によるプログラムの開発、運営の受託
- 出版、印刷、写真、映画の企画、立案並びに制作
- 展(博)覧会、見本市及び各種催事、興行等の企画、立案、実施
- 地域開発、都市開発及び一般建設の企画、設計並びに施工
基本的には広告代理店なので、駅の看板などの枠を、媒体社の代わりに広告を出したい企業に販売するというのが大元のビジネスの源流になります。
そのビジネスが根底にあって、商品が売れるためにどのようにマーケティングの戦略を立てていくのか、クリエイティブで表現するのか、プロモーションを企画するのかということが加わってきます(近年では広告を売らないという業務もどこの代理店も増えてきてはいますが)。
その中で、他の代理店との違いという意味で言うと、イベント・プロモーション系の業務が多い傾向にあります。企業理念でも“体験”を強く押しているように、その部分は強みとみて良いかと思います。
また面接などでの注意点としては、基本的に広告枠の販売と言う意味では東急電鉄の仕事は多いようですが、クリエイティブやプロモーションといった部分では、東急電鉄外の仕事が大半を占める現状がありますので、志望理由などを伝える際には念頭に入れておいた方が良いかもしれません。
東急エージェンシーの直近の制作事例と思われる作品
東日本電信電話の“ICTる?”のシリーズ広告などを担当しているようですね。
他にも、駅のスペースなどを使ったダイナミックなプロモーションなど幅広く実施されているようです。
東急エージェンシーの就職・転職における採用基準
では実際に就職・転職するにはどのような基準を満たしたら良いのでしょうか。
新卒採用の基準としては基本的には四年制の大学もしくは大学院卒の人材が多いようです。学歴としてはイメージとしてはMARCHあたり以上が多い気がしますが、広告代理店は意外に一芸やパーソナリティで入っている人もいるので、必ずしも大学名だけで判断されると言うことは少なくなってきていると言えるのではないでしょうか。
経験者採用・転職の基準としては、やはり同業の総合広告会社、もしくはインターネット広告会社などの経験者が多く採用される傾向にあるようです。
一方で営業職などでは、同じような無形商材の営業経験で評価される場合などもあるようです。
東急エージェンシーの年収・残業時間などの待遇
東急エージェンシーの平均残業時間をまとめると概ね65時間程度と出てきます。おそらくこれは広告業界として働き方改革に乗り出す前の数値だと思うので、現状は多少は改善されているかもしれません。
ただ、広告代理店勤務者として、他店と共同で仕事をすることも多いのですが、労働環境がハードな会社とは比較的グループ外企業の売上構成比率が高い傾向にあります。
つまりは待っていても親会社から仕事がくる、もしくは圧倒的知名度で仕事の引き合いが来るような会社は労働環境がホワイトなのは想像しやすいかと思います。
そうした意味では、マーケやクリエイティブが東急電鉄・東急グループ以外の売上構成比の多くを占める東急エージェンシーは他のハウスエージェンシーと比べても労働環境はハードになる傾向はあるといっても良いかもしれませんね。ただ、その分多種多様な業種を数多く担当して経験を積めるとも言えるので、自身がどのような志向なのかを考えて企業選びができるとよいですね。
ちなみに過去に出ていた中途採用の求人をみると以下のような残業数値となっていました。
- デジタルプランナー職 みなし労働7h
- メディアコンサルタント職 みなし労働7h
- 営業職 みなし労働7h
まあ裁量労働制ということは基本的に表記されている数値より多くなることも比較的多い傾向にあるので、ある程度の労働時間というのは念頭に入れておいた方が良いかもしれませんね。
また年収・給与は大体、500-900万という数値が出ていました。大手の電通・博報堂が1000万と言われている中で次点の広告代理店は概ねこの辺りの数値となるのかもしれません。
『東急エージェンシー』への転職ならまず登録しておきたい転職エージェント3社
広告業界への転職ならまず登録しておきたい『マスメディアン』
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