当ページでは大手広告代理店の電通の水平会社である『電通デジタル(電通アイソバー)』の採用・転職・就職情報について、実際に広告業界に勤務する筆者の知見や口コミ・評判を元にお伝えできればと思います。
現在『電通デジタル(電通アイソバー)』ではフルリモート制度が採用されており、働き方としても非常に柔軟な企業です。また事業領域のDXも今後さらに伸びていく領域です。
少しでも興味がある方は当記事を元に検討されてみてはいかがでしょうか。
また2021年7月に、電通グループ最大のグローバルコンサルティング企業として確固たる地位を築いている『電通アイソバー』を吸収合併したこともニュースとなりました。
こちらはクライアントには電通グループのネットワークを活用し、アパレルからコスメなどのグローバルな大手企業が多数名を連ねていました。
また海外クライアントの日本展開だけでなく、国内の大手金融機関や大手通信事業者の案件などにも携われる環境にあり、ビジネスとしてのフィールドは非常に広いと言える企業であり、合併により電通デジタルとしての地盤はより強固になったと言えるでしょう。
そんな『電通デジタル(電通アイソバー)』ですが、実際に中途採用や第二新卒として転職する際にはどのようなポイントがあるのでしょうか。
- 『電通デジタル(電通アイソバー)』とは|『電通デジタル(電通アイソバー)』の難易度・評判
- 『電通デジタル(電通アイソバー)』に転職する方法|『電通デジタル(電通アイソバー)』に強い転職エージェント・転職サイト
『電通デジタル(電通アイソバー)』とは|『電通デジタル(電通アイソバー)』の難易度・評判
改めて、『電通デジタル(電通アイソバー)』とは大手広告代理店の『電通』の水平会社という位置付けのデジタルマーケティングカンパニーです。子会社とは扱いが違い、立場として対等という扱いになります。
かねてより弱いとされていた電通のデジタル系子会社を集め、さらにはそこに外部の強力なパートナーなども加えてより体制を整えていこうといった意図で2017年に設立されました。
事業内容としてはインターネット広告の領域のみならず、クライアントの事業におけるデジタル全体のソリューションを提供していくような立ち位置を目指している形になります。最近でいうところのDXが主な事業領域となります。
現在も積極的に採用を進めており、今後もさらに事業を拡大されていく傾向にあるようです。採用されている人材としても、制作会社のコピーライターなどトラディショナルな広告出身者や、インターネット広告代理店でアカウントプランナーをしていた人、さらにはコンサルティング会社で経営コンサルタントやITコンサルタントとして活躍していた方など様々採用されています。
そういった意味では、幅広いバックグラウンドの人材にチャンスがあり、採用難易度としては電通本体や、他の大手IT企業よりも低いと言えるかもしれません。
実際、業界内の裏話としてデジタル出身らしいよくわからん人が増えたみたいな声もちらほら聞こえるくら色々な人が増えているようです。ただ、よくわからんと言われていてものちにしっかり活躍されているので、教育体制もしっかりしていると言えるのではないでしょうか。
『電通デジタル(電通アイソバー)』に転職する方法|『電通デジタル(電通アイソバー)』に強い転職エージェント・転職サイト
『電通デジタル(電通アイソバー)』に転職する方法ですが、大きく分けて3つの方法があります。
ひとつは『リクナビNEXT』『マイナビ転職』などの転職サイトを利用して転職する方法。そしてもうひとつは『マスメディアン』『マイナビITエージェント』『リクルートエージェント』などの転職エージェントを利用して転職する方法。そして最後が企業のサイトや知人の紹介などから直接応募する方法の合計3つが主な手段として挙げられます。
『電通デジタル(電通アイソバー)』への転職に有利な転職サイトと転職エージェントの比較
まず転職サイトと転職エージェントに比較についてですが、こちらは『電通デジタル』などの大手企業への転職に際して言えば確実に転職エージェントの利用を推奨いたします。
理由としては、基本的に採用情報=企業の経営戦略でもあるため、企業としてはあまり誰でも見られる状態にしたくないというのが本音です。一方で、優秀な方の目には触れたいのでその二律背反が採用担当者にとっての永遠のジレンマでもあります。
上記を踏まえると、転職サイトというのはメールアドレスを入力するだけで登録できるため、不特定多数の目に触れると言えます。一方で、転職エージェントは、登録してから1度キャリアアドバイザーとの面談を受けた上で登録されるため、企業の実際の事情や、表に出せない将来的な経営戦略なども積極的に公開されています(個人的には投資家も転職エージェントに登録した方が良いとさえ思います)。
以上を踏まえると、転職活動に際しより良い待遇を狙うのであれば、『リクナビNEXT』『マイナビ転職』などの転職サイトと『マスメディアン』『マイナビITエージェント』『リクルートエージェント』などの転職エージェントであれば、必然的に転職エージェントの登録が必要となります。
『電通デジタル(電通アイソバー)』への転職に有利な転職エージェントと直接応募の比較
次に、転職エージェントと企業サイトなどの直接応募の比較ですが、こちらは一概に優劣はつけられません。
転職エージェントのメリットとしては、企業の採用担当者と精通したキャリアアドバイザーが求職者の担当につくため、企業が求める人材に合わせた、職務経歴書やポートフォリオの作成方法や、面接対策などを受けることができます。
一方で、直接応募のメリットとしては転職エージェントを挟まないため、企業側からすると手数料を取られないというメリットがあります。なので、もし企業の事情や求める人材について採用担当者とコミュニケーションを取れる状態であるならば直接応募の方が優位と言えるでしょう。
但し、年間の中途採用者の採用予算は既に決まっており、転職エージェントの活用もあくまで費用対効果を見込んで活用しているので、手数料の面で採用に優劣が付くということは原則ありません。なので、特段のコネクションがない場合は転職エージェントの活用が採用への近道と言えるでしょう。
『電通デジタル(電通アイソバー)』の中途採用・キャリア採用・第二新卒での募集職種
では、実際に『電通デジタル(電通アイソバー)』への転職に際し、どのような職種が募集されているのかを、各チャネル別に見ていきましょう。また転職活動において、転職エージェントに複数登録される方が大半です。一方で登録時の基本情報の入力は数が重なると負担となります。なので、一度登録したらPCやスマートフォンのメモ帳に一通り情報を記載し、コピー&ペーストで効率的に登録することをおすすめいたします。
マスメディアン経由
マイナビITエージェント経由
リクルートエージェント経由
転職関連企業として高い知名度を誇るリクルートが運営する転職エージェント『リクルートエージェント』。総求人数10万件以上という圧倒的な求人数を背景に『電通グループ』の求人も複数掲載。営業からエンジニアまで幅広く閲覧・応募が可能です。一方で広く薄くが特徴でもあるので、こちらで求人の全体図を見つつも、専門性のあるアドバイスを得ることも考えて、上記のうち志向に合ったものと合わせて登録することがおすすめです。
※原則最新の情報を掲載するように努めておりますが、定員に達するなどの理由で転職エージェントに求人がない場合もございますのでご了承ください。また転職エージェントに登録を断られたなどの場合は、下記の『転職エージェントに登録を断られた場合』をご覧ください。
『電通デジタル(電通アイソバー)』への転職|中途採用・キャリア採用・第二新卒での募集職種事例
では実際に『電通デジタル』への転職・就職における採用職種はどのようなものがあるのでしょうか。以下にまとめてみました。
また、旧電通アイソバー文脈での採用のポイントですが、
主にDX支援を行っている『電通アイソバー』なので、基本的にはデジタルエージェンシーや、コンサルティングファーム、Sierなどの実務経験者が求められている傾向にあります。特にITコンサルタントやストラテジープランナーなどの職種の場合は、ある程度の実績が求められますので、それらを面接や職務経歴書で証明していく必要があります。
一方で、営業やアカウントプランナーになりますと、ある程度幅広い業界での経験でも応募が可能となっていますので、決して狭い門戸とは限らないと言えるでしょう。
『電通デジタル(電通アイソバー)』の採用条件と評判から見る”残業時間・労働環境”
気になる『電通デジタル』の残業時間・労働環境はどうなのでしょうか。web広告業界/インターネット広告代理店の企業なのでやはりハードなのでしょうか。
口コミ・評判を見てみると、月間の平均残業時間は42時間とありました。インターネット広告代理店として見てみると一般的でしょうか。
実際の口コミ・評判を見てみても、
働き方改革の一環で22時以降は働けないし、休日も基本的に働かせない。働くためには手続きが必要。
こんなにワークライフバランスに重点的に力を入れている企業は日本にないと思う。口だけでなく実際に制度として働き方を変えていこうとしている。
働きたくても長時間労働はできないため若手とかは少し物足りないかも、ただし研修制度があるので、外部で学ぶことは可能。
といった口コミ・評判のコメントが並んでいました。
相当働きやすい環境にあるようですね。
親会社の電通の事件以降、かなり外部の目も厳しくなっているため、相当制度として実施されているようです。
一方で職場の環境としてはまだできて間もない会社のため企業文化が薄いという声もちらほら。
またデジタル全体のソリューションと言いつつもやはり全体的には電通の下についてデジタル領域の業務を担当するということが多いそう。
確かに設立が決まった時も、営業は電通本体の営業がやるものだと思っていたら、まさかの電通デジタルの営業が営業するという話だったので、本当にできるのかという疑問符は当初から上がっていました。
ただこれからの舵取り次第で、しっかりと水平的立ち位置の会社に上がっていく段階だと思えば、とても魅力的な環境と言えるのではないでしょうか。
『電通デジタル(電通アイソバー)』の採用条件と評判から見る“年収・給与”
では『電通デジタル』の気になる年収・給料はどのくらいなのでしょうか。web広告業界/インターネット広告代理店と聞くと高年収なイメージがありますがどうでしょうか。
口コミ・評判などの平均年収・給料を算出すると、大体500-800万円くらいが相場のようです。
また過去に公開されていた求人や、web広告業界/インターネット広告代理店での口コミ・評判の一部を見てみると以下のような数値となっています。
同業の『サイバーエージェント』や『DAC/デジタルアドバタイジングコンソーシアム』などは自社サービス開発のエンジニアを高待遇で迎えている傾向が見て取れましたが、こちらは一転してコンサルタントを優遇する傾向にあるようです。
そうした意味でも会社の方針的には手を動かす人材というよりかはコンサルタント的な人材に重きを置いていると言えるでしょう。
またアドテクノロジー分野で言えば、AIの開発などを通じて、電通と協業して新しいクリエイティブの形なども模索しているので、そうした意味では『サイバーエージェント』と同じく、限界が見えてきている広告ビジネスになにか一石を投じるものが見つけられる環境とも言えるかもしれません。
『電通デジタル投資事業有限責任組合(通称:電通デジタル・ファンド)』について
電通デジタルの企業分析において外せないのが、『電通デジタル投資事業有限責任組合(通称」電通デジタル・ファンド)』についてです。
『電通デジタル投資事業有限責任組合(通称」電通デジタル・ファンド)』は「電通イノベーションパートナーズ」という電通グループの会社が作ったファンドで、電通の100%子会社になります。
なので電通デジタルが出資しているわけではなく、電通グループとして出資しているというのが正しい形となります。
投資先企業としては、Kaizen PlatoformやViibar、WACUL、アジャイルメディアネットワーク、ピースオブケイク、フロムスクラッチ、ビットフライヤー、Spotify、マネーフォワード、ラクスルなど、近年急速に勢いに乗っているIT系企業が名を連ねています。
ファンドの目的としては、VC対象企業がデジタル系の企業が多いように、資産運用というよりは電通グループとの親和性の高そうな企業に対する出資が主な目的のようです。
と明確に示されており、VCを受けた企業は資金を得るだけでなく、電通グループとのシナジーも享受しながら着実に成長できるというメリットがあるといえるでしょう。
一方で、電通グループでは『電通ベンチャーズ』という投資ファンドも運営しており、こちらはデジタル系以外にも幅広くスタートアップ企業に出資しており、そうした意味では、こちらは一般的なベンチャーキャピタルと同じと見て問題ないかと思います。
IPOなどの際には、大株主に名を連ねている企業の役割などもしっかりと把握することが大切ですね。