まず初めに、簡単に自己紹介をさせてください。
私は異業界異業種(営業職)から大手総合広告代理店のコピーライターに転職し、現在は事業会社(インハウス)でコピーライター/クリエイティブディレクターとして働いています。
コピーライター/プランナーなどのクリエイティブ職種は、未経験からの転職ルートもありますが、実際の仕事内容が見えづらく、職種や企業ごとに求められるスキルやスタンスも大きく違います。
総合広告代理店、Web広告代理店、制作会社、インハウス…会社が変われば、求められる「キャリア」も「働き方」もまったく別物です。
加えて、コピーライターの求人はそもそも数が少なく、総合型の転職エージェントでは中々取り扱いがありません。
結論:クリエイティブ専門の転職エージェントへの登録は必須
総合型の転職サイトやエージェントでは、コピーライターやプランナーといったクリエイティブ職の“本質的な求人”にはなかなか出会えません。
というのも、企画力や構成力を求められるようなピンポイントの求人は、クリエイティブ専門のエージェントでしか扱っていないことがほとんどだからです。
さらに、総合型ではエージェント自身がクリエイティブ職に詳しくないケースも多く、ポートフォリオの見方や、選考で重視されるスキルの本質を理解していないことも珍しくありません。
だからこそ、最初の一歩は“専門型”への登録から始めるのが良いかと思います。
※以下は実際に筆者が転職活動時に利用した時の求人の傾向と所感です。
項目 | マスメディアン | マイナビクリエイター | ギークリ(Geekly) | レバテックキャリア |
特化領域 | 広告・マスコミ | Web・ゲーム | IT・Web全般 | IT・Web全般 |
大手広告代理店求人 (電通・博報堂) | ・営業◎ →常時あり ・クリエイティブ△ →ごく稀にあり ※コピーライター プランナー アートディレクター等 | ・営業○ →比較的あり ・クリエイティブ× →ほぼ無し | ・営業○ →比較的あり ・クリエイティブ× →ほぼ無し | ・営業○ →比較的あり ・クリエイティブ× →ほぼ無し |
準大手広告代理店求人 (ADK・大広・ 電通東日本など) | ・営業◎ →常時あり ・クリエイティブ◎ →常時あり ※総合型では この中堅クラスの クリエイティブ求人 はほぼないです | ・営業△ →あまり見かけない ・クリエイティブ◯ →あり ※デジタル系の プランナー求人が 一定数あり | ・営業△ →あまり見かけない ・クリエイティブ◯ →あり ※デジタル系の プランナー求人が 一定数あり | ・営業△ →あまり見かけない ・クリエイティブ◯ →あり ※デジタル系の プランナー求人が 一定数あり |
デジタル系広告代理店 (サイバーエージェント ・アイレップ・ セプテーニなど) | ・営業◯ →あり ・クリエイティブ◯ →常時あり ※コピーライター等 デジタルではなく 企画よりの求人あり | ・営業◎ →常時あり ・クリエイティブ◎ →常時あり ※コピーライター等 デジタルではなく 企画よりの求人あり | ・営業◯ →あり ・クリエイティブ◯ →あり ※webディレクター等 デジタルよりの傾向 | ・営業◯ →あり ・クリエイティブ◯ →あり ※webディレクター等 デジタルよりの傾向 |
サポート内容 | 添削・セミナー | ツール・セミナー | スピード重視 | スピード重視 |
マイページ (非公開求人検索) | あり | あり | あり | あり |
リンク | マスメディアン(無料・登録3分)
![]() | 【マイナビクリエイター】
![]() | 【ギークリー(Geekly)】
![]() | 【レバテックキャリア】
![]() |
マスメディアン|広告・クリエイティブ専門の定番エージェント
広告・Web・マスコミ業界に特化した老舗の転職エージェントです。
コピーライター、プランナー、クリエイティブディレクターなどの職種に強く、広告業界を目指すならまず登録すべき1社です。
取り扱い求人は、電通や博報堂グループのような大手代理店から、制作会社、インハウスまで幅広く、業界出身の担当者が職種理解・企業理解のある提案をしてくれます。
また、面接対策セミナーを定期開催していたり、ポートフォリオの添削など総合型エージェントでは難しい“専門的なサポート”があるのも特徴です。
人事とのコネクションも強く、選考対策に有利です。
登録者限定で24時間求人検索ができるマイページもあり、クリエイティブ系の特化型エージェントとしては珍しく便利な機能もそろっています。
- 広告・Web・マスコミ業界に特化
- コピーライターや広告プランナーの求人が豊富
- 大手代理店・制作会社・インハウスなど幅広く網羅
- ポートフォリオ添削や面接セミナーなど専門型ならではの支援がある
- 人事とのコネクションも強く、選考対策に有利
- 登録者専用マイページで24時間非公開求人が検索可能
マイナビクリエイター|Web・ゲーム業界志望に強い
Web・ゲーム業界のクリエイティブ職に強い、マイナビ運営の特化型エージェントです。
コピーライター、Webディレクター、ライター、プランナーなどの職種を幅広く扱っています。
LINEでやりとりできるなどコミュニケーションが取りやすく、面接対策セミナーも定期的に開催しているため、転職活動のスタートにも向いています。
また、実は総合広告代理店や制作会社の求人も取り扱っており、“Web業界に偏りすぎていない”点もポイントです。
登録者限定の求人検索機能もあり、24時間いつでも非公開求人をチェックできる環境が整っています。
- Web・ゲーム業界のクリエイティブ職に特化
- コピーライター/ライター/ディレクター職も取り扱いあり
- LINEでのやりとりが可能/面接対策セミナーも定期開催
- 総合広告代理店や制作会社の求人も扱っており、Web偏重ではない
- 登録者専用の求人検索機能があり、非公開求人を自分で探せる
ギークリー|IT・Web業界の求人をスピーディに提案
ギークリーは、IT・Web・ゲーム業界に強い総合型エージェントです。
クリエイティブ系では、コンテンツプランナーや編集ディレクターなど“書くスキル”を活かせる求人が豊富です。
提案スピードが非常に早く、登録直後に大量の求人を紹介してもらえることもあります。
まず求人を見たい・動き出したいという人には向いています。
一方で、職種選定やポートフォリオの添削など専門的な支援は薄めのため、マスメディアンやマイナビクリエイターと併用するのが効果的です。
- IT・Web・ゲーム業界に特化した総合型エージェント
- コンテンツプランナーや編集ディレクターなど、言葉を使う仕事が豊富
- 登録直後からスピーディに求人提案が届く(対応は最速)
- 深い職種理解や添削などの手厚い支援はやや薄め
- 他2社との併用がおすすめ
転職エージェントを選ぶときの4つのポイント
コピーライター職の転職でエージェントを選ぶ際に、特に重視すべきポイントをまとめました。
結論から言うと、「1社に絞らず、3社ほど登録して比較しながら進める」のがおすすめです。
1. 総合型 or 専門型|登録すべきはどちら?
- コピーライター職は、総合型の転職エージェントではほぼ取り扱いがありません。
- 仮に「コピーライター」と書かれていても、冊子の記事を書くライター職や事務系ライターのことが多く、広告代理店の企画職とは別物です。
- 一方、マスメディアンやマイナビクリエイターのような専門型エージェントは、広告業界向けのコピーライター職を多数保有しています。
📌 専門型に登録しておかないと、そもそも求人が“見えてこない”ことがほとんどです。
2. 担当者の業界理解|総合型と専門型では“質”が違う
- 総合型のエージェントでは、コピーライターとアートディレクターの違いすら分からない人も少なくありません。
- 一方、専門型は業界出身者や広告知識を持った担当者が多く、求人の選定・書類添削・面接準備の精度が高いです。
- もちろん担当者との相性はありますが、専門型エージェントでは最低限の専門性はどの担当者にも備わっている印象です。
3. 求人の出方|“深さ”と“信頼”が違う
- 総合型では、電通や博報堂、ADKなどの求人があっても営業職が中心です。
→ コピーライター職は扱われない、もしくは募集元がそもそも登録していないケースも。 - 専門型だと、広告代理店の企画職や希少なポジション(採用コピーライターやブランド職)などが出ることもあります。
📌 求人の“幅”よりも“深さ”を求めるなら、専門型は外せません。
4. サポート体制|スピードと丁寧さのバランスが重要
- 転職を決める時期って、「ボーナスを受け取ってから」「年齢的な節目」「ライフスタイルの変化」など、人によって本当にセンシティブです。
- だからこそ、連絡スピードの早さや求人提案の量も大事ですが、それ以上に“丁寧な対応”が安心につながります。
- コピーライター職では、スキルだけでなくスタンスやセンス(考え方・言葉の選び方)を問われる選考が多いため、
エージェントがそこまで理解して寄り添ってくれるかどうかが重要です。
👉 これらの理由から、「専門型エージェント2〜3社+気になる総合型1社」くらいの登録バランスが一番おすすめです。
✍️ ① よくある質問(Q&A)
Q. コピーライター未経験でも転職できますか?
A. 可能です。未経験からコピーライター職に就いている人は多数います。
ただし、職務経歴書やポートフォリオで「書けること」を言語化できるかどうかが重要になります。
添削や方針相談ができる専門型エージェントを活用するのが成功の近道です。
Q. ポートフォリオがない状態でも登録できますか?
A. 問題ありません。マスメディアンやマイナビクリエイターでは、ポートフォリオがなくても面談は可能です。
登録後にサンプルをもらえたり、作成サポートを受けられるケースもあります。
Q. 登録したらすぐ応募しないといけませんか?
A. すぐに応募しなくても大丈夫です。エージェント面談の時点で「情報収集中」でも問題ありません。
求人を見ながら方向性を整理する人も多く、相談から始めるスタンスでOKです。
Q. 複数のエージェントに登録しても大丈夫?
A. 問題ありません。コピーライター職は求人が少ないため、情報を比較するためにも2〜3社の併用が一般的です。
むしろ、相性や求人の出方にバラつきがあるため、1社だけに絞らない方が成功率が上がります。
エージェント比較表
項目 | マスメディアン(無料・登録3分)
![]() | 【マイナビクリエイター】
![]() | 【ギークリー(Geekly)】
![]() |
---|---|---|---|
特化領域 | 広告・マスコミ | Web・ゲーム | IT・Web全般 |
コピーライター求人 | 多い | 中程度 | 少なめ(関連職多) |
サポート内容 | 添削・セミナー | ツール・セミナー | スピード重視 |
対応スタイル | 丁寧・信頼型 | バランス型 | 即提案型 |
非公開求人検索 | あり(マイページ) | あり | あり |
まとめ:コピーライター転職は“専門エージェント”に頼るのが近道
コピーライター職は、職種ごと・会社ごとに評価ポイントが異なるため、選考対策と求人選びの“目利き”が重要です。
未経験・経験者どちらも、まずは2社以上に登録して、比較しながら動き出すことをおすすめします。