広告表現の総責任を負うクリエイティブディレクター。今回はそのなり方から、おすすめの資格・講座・勉強方法から、年収や向いている人材などについて、総合広告代理店でクリエイティブ職を務める筆者の経験を踏まえてお伝えして参ります。
クリエイティブディレクターの仕事内容
クリエイティブディレクターの仕事内容とは、広告表現の全体の方向性を定め、その制作の総責任を負うことになります。
クリエイティブディレクターが企業の課題に対して広告表現の方向性を示し、それに対してコピーライターが言葉のアプローチ、アートディレクター・デザイナーがビジュアルのアプローチで答えていくことになります。
この作業において新人のコピーライターやアートディレクターに対して100案出すような100本ノックと呼ばれるような風習があったりしたのですが、近年では働き方改革の影響もあるのかあまり見かけることは少なくなりました。
また広告の領域も広がっている昨今ですので、クリエイティブディレクターの職務領域も大きく広がり、企業のコンサルティングや、商品開発、果ては都市計画に至るまで幅広い領域に拡大されていると言えます。
職名の汎用性から幅広い業界・役割の人がクリエイティブディレクターを名乗りますが、広告業界におけるクリエイティブディレクターとは非常に地位の高い役職なので、むやみやたらに広告業界の経験者に名乗ると嫌悪感を示される場合もあります。
クリエイティブディレクターの労働環境と年収について
クリエイティブディレクターの労働環境については、実際に手を動かすのはコピーライターやアートディレクター(デザイナー)になるので、作業量という意味ではそう多くはありません。
ただし、数億のキャンペーンの総責任を負うので、その戦略・方向性を考えるという作業のプレッシャーは大変大きなものになります。
そうした意味では、労働の拘束時間は少ないかもしれませんが、仕事のことを考えている時間という意味では24時間気の抜けない職種と言えるかもしれません。
上記のように役職の高い階級になりますので、年収などはかなり高い傾向にあります。
一般的な広告代理店であれば1000万近くになることが多く、独立などをした場合は数億円規模の収入を得ることも可能です。
クリエイティブディレクターになるには|おすすめの資格・講座・勉強方法
クリエイティブディレクターになるに当たっての資格など明確なものはありません。
基本的にはコピーライターやアートディレクターとして実績を積んで昇格していくことが王道のルートとなります。
しかし近年では広告代理店でもマーケター・ストラテジックプランナーや時には営業職などからクリエイティブディレクターに昇格していくこともあるためそのルートは多岐に渡ります。
近年のクリエイティブディレクターの役割としては企業の課題解決の責任者という表現が近くなっているのかもしれません。
クリエイティブディレクターへの転職におすすめな転職エージェント
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クリエイティブディレクターになるにはまとめ
ここまでクリエイティブディレクターについて記載してきましたがいかがでしたでしょうか。
広告表現の全責任を負うというのは並大抵の職務ではありませんが、自身が数億のキャンペーンの指針を指し示して世の中に価値を残していくという仕事のやりがいと報酬は大変大きなものであると言えます。
興味のある方は是非一度チャレンジされてみてはいかがでしょうか。
本日は以上となります。お読みいただきありがとうございました。