クリエイティブとしてコンサル業界に転職するには?
おすすめ企業一覧、年収も!
「表現」から「構想」へ。
「広告」から「変革」へ。
これまで広告代理店や制作会社で培ってきた経験を、
もっと経営に近いところで活かしたい——
そんな思いを持つクリエイティブ職の方にとって、
いまコンサルティングファームへの転職が現実的な選択肢になりつつあります。
本記事では、アクセンチュアをはじめとする**コンサル5社(BIG4含む)**のクリエイティブ関連ポジションを比較しながら、年収水準、求められるスキル、企業ごとの特色をまとめてご紹介します。
なぜコンサル業界がクリエイティブ人材を求めているのか?
背景にあるのは、コンサルティング業界の「支援領域」の拡大です。
これまで「戦略立案」や「業務改善」に限られていたコンサルティングのフィールドが、顧客体験(CX)やブランド構想、社会課題への向き合い方まで広がっています。
その結果、以下のような課題に対応できる人材が求められるようになりました。
- ブランドパーパスを策定し、体験へと落とし込む構想力
- ユーザー視点でサービス全体を再設計する設計力
- 組織や社会に「問い」を立てる発想力とファシリテーション力
つまり、表現ではなく“構想”を担うクリエイティブ人材が、各ファームで本格的に採用されはじめているのです。
アクセンチュア|広告出身者が多数活躍。構想から体験までを担う
アクセンチュアは「アクセンチュア ソング(旧インタラクティブ)」を中心に、ブランド体験やサービスデザインに特化したチームを急拡大中です。
業務内容としては、企業のパーパス策定からチャネル設計、UI設計、映像・デジタル表現までを統合。ときにはビジネスモデルの根幹に関わることもあります。
- ブランド体験の構想から実装まで担う
- 広告・映像・UI・サービス設計など横断的なアウトプット
- アートディレクター/CD職で年収2000万円水準も
デロイトトーマツコンサルティング|IMC×戦略視点。統合マーケティングを動かす現場型CD
デロイト トーマツ コンサルティングでは、戦略視点でのクリエイティブ設計が求められています。
単なる制作ディレクションではなく、IMC設計やコピー・ビジュアルを通じて企業変革のパートナーとして関与していく役割です。
- 戦略と表現の両輪を動かすプロジェクトが多数
- コピーやデザインだけでなく、課題構造の理解が重要
- 年収レンジ:800万〜2000万
PwC|実働型CD。Experience Centerで共創をリードする
PwCの「Experience Center」では、実務に強いクリエイティブディレクターを求めています。
マネジメントだけでなく、自身で資料作成やUI設計を行うことも。
手を動かし、構想を現場に落とすハイブリッド型人材が活躍しています。
- チームマネジメントと実務が共存する実働型CD
- デザイン思考×共創による体験設計が主領域
- 年収1000万〜1200万
EY|体験設計のリーダーとして動く、UX/UIデザイナー職
EYではUX/UIデザイナー職を通じて、構造的な体験設計とプロジェクト推進を担います。
デザインだけでなく、調査設計・検証・ステークホルダー対応など、ビジネスの設計者としての視点が求められます。
- UIだけでなくUX・調査・検証まで担う設計者ポジション
- チームリード/マネジメント経験も重視
- 年収応相談(目安:700万〜1000万)
KPMG|職種はないが、発想力で社会課題に挑む構想型人材を募集
KPMGコンサルティングでは「クリエイティブ職」は表には出てきませんが、“構想力”を軸とした課題発見・事業化支援が進められています。
とくにSocial Value Creationユニットでは、スタートアップ共創や社会課題テーマのPoC設計などに取り組んでいます。
- 社会課題起点で新規事業やサービスを構想・推進
- クリエイティブな発想で“まだ見ぬ価値”を設計する役割
- 年収800万〜1500万
コンサルティング業界のクリエイティブ採用でおすすめの転職エージェント
このような「コンサル×クリエイティブ」領域は、一般的な求人サイトでは出会えない非公開ポジションが中心です。したがって、業界知見のあるエージェントを活用することが、成功のカギを握ります。
以下のエージェントは、コンサルティング業界への転職支援実績があり、特にクリエイティブ人材への理解も深いためおすすめです。
- MyVision(マイビジョン)
未経験からのコンサルティング挑戦でまず名前が上がるのがこちらのエージェント。登録者のほとんどがコンサル未経験の中、多くのコンサルティング企業への転職支援実績あり。国内ほとんどのコンサルティング企業の求人を保有しているのも圧倒的強みと言えます。
- アクシスコンサルティング
まずコンサル転職に際して登録しておきたいエージェントのひとつ。コンサル業界特化エージェント。アクセンチュアをはじめとする大手ファームの非公開求人に強い。
- マスメディアン
広告・クリエイティブ職に特化。ポートフォリオや自己PRのブラッシュアップにも強い。こちらからコンサルティング企業へ応募しなくとも定性的なクリエイティビティをどう面接の場で言語化するかのアドバイスなどに必ず役立つと思うのでおすすめです。
- 「コンサル×クリエイティブ」は専門エージェントを通すのが基本
- 年収交渉や面接準備も“広告→コンサル”の転職文脈に沿って支援可能
- マイビジョン、アクシスコンサルティング、マスメディアンは業界実績の分散性、バランス性、信頼性で特におすすめです。
まとめ|“表現者”から“構想者”へ。コンサルは次のキャリアになる
どのファームも共通しているのは、表現だけでなく課題の構造を見抜き、体験として実装する力を求めているという点です。
ポジション名はさまざまでも、根底にあるのは“クリエイティブ=構想力”という価値観です。
- 表現から構想へキャリアを進化させたい
- 経営や社会課題に寄り添いたい
- 肩書きではなく、問いと構想力で勝負したい
そう考える方にとって、コンサル業界は、次のフィールドとして非常に現実的な場所になっています。