1. なぜ今、外資系広告代理店のコピーライター職が注目されているのか?
ブランドが生き残るために必要なもの──それは、”覚えられる言葉”です。
テクノロジーの進化により広告の届け方は多様化しましたが、本質的な“人の記憶に残る表現”をつくるコピーライターの価値はむしろ高まっています。
特に外資系広告代理店においては、企画やコピーの役割が“単なる文言づくり”にとどまらず、ブランドの思想や戦略そのものを言語化する存在として重要視されています。
オウンド・アーンド・ペイドがシームレスにつながる今、「何を、どう伝えるか」は、UXやキャンペーン設計と並んで中心的な要素。
この状況において、コピーライター=ブランドの骨格を構築する職種と再定義されつつあります。
そんな中、世界120か国に拠点を持つグローバルエージェンシー「VML&Ogilvy Japan(オグルヴィ・ジャパン・グループ)」のコピーライター職は、まさに“言葉でブランドを導く”ポジションです。
2. VML&Ogilvy Japanとは?創業者の哲学を引き継ぐブランド思想主義の広告会社
オグルヴィ・ジャパン・グループは、世界最大級の広告会社「Ogilvy & Mather(オグルヴィ・アンド・メイザー)」の日本法人です。
グローバルでは120カ国450拠点、日本でも1995年の設立以来、IBMをはじめとする大手企業のブランディングを手がけてきました。
創業者であるデイヴィッド・オグルヴィは、「ブランド」という言葉を広告界で初めて意識的に使った人物。
その哲学は今もグループに息づいており、以下のようなスタイルに表れています。
- 単なる表現ではなく、ブランドの中長期成長に資する戦略を重視
- スローガンやコピーに、事業価値を乗せる思想的アプローチ
- コピー/AD/プランナーの枠を越えて動く、オープンなチーム構造
また、2020年代に入り「VML(テック寄りのマーケティングカンパニー)」と統合されたことで、デジタル実装力と戦略性の両立という新たな強みも獲得しています。
3. コピーライター職の仕事内容と、オグルヴィ流の役割
オグルヴィのコピーライターは、表層的な文言制作ではなく、ブランドの根幹に踏み込む企画設計とその言語化を担います。
仕事内容(求人内容より):
- クライアントのビジネス課題・チャンスを把握し、それを表現に落とし込む
- ブリーフを鵜呑みにせず、本質的なメッセージを再定義する
- アートディレクターと連携しながら、コピー・ビジュアルのコンセプトを構築
- プロジェクト全体のクリエイティブ進行を見渡し、必要なチームを巻き込む
- アカウントマネジメントとの密な連携を通じて、プレゼン・交渉をサポート
- コピーの最終チェックや精度管理(コピーは“最後の砦”と位置付け)
求められる人物像:
- 自立的にアイデアを考え、実装まで主導できる方
- 企画の骨組みから関わりたい志向のある方
- 論理だけでなく情緒にも通じている方
- 細部へのこだわりを「強み」として活かせる方
想定年収:
- 450万〜650万円程度
- スキル・キャリアステージ・語学力により変動
4. 組織文化と働き方:メディアに縛られず、“ブランドファースト”で動ける自由さ
VML&Ogilvy Japanの特徴は、媒体や手法に縛られないこと。
むしろ、「そのブランドらしい伝え方」をゼロから考える」文化が根付いています。
特徴的なカルチャー:
- 固定チーム制ではなくプロジェクト単位での編成
- コピーライターも戦略フェーズから参加するのが当たり前
- クリエイティブディレクターの伴走を受けながら、自主性と協働性のバランスが取れている
- 英語使用機会もあり(海外との連携あり)
また、ファッション・フード・IT・金融・B2Bなど多様な業種の案件があり、ジャンルを横断して“言葉で考える力”を磨けるのも大きなメリットです。
5. 外資系広告代理店のコピーライター職に強い転職エージェントは?
オグルヴィのような外資系エージェンシーは、言葉の使い方や企画の捉え方が日本企業と異なる場合が多いため、書類・ポートフォリオ・プレゼンの準備が肝要です。
そのため、表現職に強く、グローバル文化を理解しているエージェントのサポートが効果的です。
HIGHFIVE(ハイファイブ)|「言葉で勝負する人」の転職に強い、クリエイティブ専門エージェント
- コピーライターやディレクター職への支援実績が豊富
- ポートフォリオや言語表現の添削・構成アドバイスに強い
- 外資系代理店のカルチャーに合わせた応募戦略を設計
- 少数精鋭だからこその丁寧な伴走支援
マスメディアン|広告・クリエイティブ業界に強い、老舗の専門転職支援会社
- コピー職の支援実績が業界随一
- エージェント自身が制作出身のケースも多く、相談しやすい
- 面接対策や志望動機の設計まで、プロ視点でサポート
- 外資/日系問わず、幅広いネットワークを持つ
6. まとめ:オグルヴィのコピー職は、「ブランドの設計図を書く」仕事
VML&Ogilvy Japanにおけるコピーライター職は、ただの“言葉づくり”ではありません。
ブランドの可能性を広げるために、時に企画を再設計し、時に戦略の隙間を埋め、社会とブランドをつなぐストーリーテラーとしての役割が求められています。
自らの言葉でブランドを動かしたい。
そう思うコピーライターにとって、オグルヴィは最も鍛えられる場所のひとつかもしれません。