1. なぜ今、ブランディングの専門会社が注目されているのか?
近年、あらゆる業界で「モノ」や「機能」ではなく、「意味」や「信頼」で選ばれる時代が到来しています。
テクノロジーやサブスクが拡張する一方で、生活者の心に残る体験を提供するには、ブランドの“本質的な価値”を再定義し、社会に浸透させる力が必要不可欠です。
この変化のなかで、経営に直結するブランディングを専門とする組織──それが、インターブランドです。
従来の広告やパッケージだけでなく、企業の存在意義そのものをブランドとして言語化し、可視化し、設計・実装していく。
そんな「経営とブランドの橋渡し」を担うプレイヤーが、いま改めて求められています。
2. インターブランドとは?“ブランドの金銭的価値”を世界で初めて定量化したグローバルブランディング企業
インターブランドは、1974年ロンドンで設立された世界初のブランディング専門会社です。
日本では1983年に東京拠点を設立し、ニューヨーク・ロンドンに次ぐ主要拠点として国内外のプロジェクトを推進しています。
インターブランドの最もユニークな点は、ブランドを「感覚」ではなく「資産」として捉え、定量評価する手法を確立した点にあります。
たとえば「Best Global Brands」ランキングなどは、ISOでも公式に認められたブランド価値測定のグローバルスタンダードであり、経営判断の指標として活用されることも少なくありません。
また、単にロゴや広告を変えるだけでなく、以下の3つを軸にして企業の変革を支援しています。
- Envision(構想):未来のあるべき姿を描く
- Innovation(創出):生活者起点で新たな需要を創造する
- Transformation(変革):ステークホルダーの行動変容を促す
つまり、インターブランドのブランディングとは**「企業の社会的存在価値」を経営と接続しながら、社会に実装する行為**と言えるでしょう。
3. インターブランドの特徴:戦略・クリエイティブ・実装が一体化した“ブランディングの合議体”
多くの広告会社やコンサル企業では、戦略とデザインが分断されているケースもあります。
しかしインターブランドでは、戦略・クリエイティブ・エクスペリエンス(実装)が完全にフラットな関係で連携しています。
たとえば、ある案件でバーバルアイデンティティ(言語)を構築する際も、戦略チームが描く企業のパーパスや提供価値と、クリエイティブチームが担うルック&フィール、さらにデジタルや空間でのブランド体験までが一貫して設計されます。
このようにして、表層の“らしさ”ではなく、全体構造としての“ブランドの在り方”を定義・実行していくのが、インターブランドのアプローチです。
組織連携のポイント:
- ストラテジー×バーバル×ビジュアルのトライアングル体制
- プロジェクトごとに再構成されるチーム編成
- クライアントとの“共創”スタイルを重視
- 経営層とのコミュニケーション頻度が高い
- グローバル拠点とのナレッジ共有が活発
4. 中途採用ポジションの例と、働くうえでの特徴
現在、デザイナー/シニアデザイナー職などで中途採用を行っており、以下のような能力・姿勢が歓迎されています。
求められるスキル・志向:
- コンセプト設計力と統合的なクリエイティブ志向
- VIやルック&フィールの構築経験(体系設計・展開力)
- 多様な業種にチャレンジする好奇心
- モーション・3D・デジタル・UIUXの知見
- 他職種との協業が得意なチームプレイヤー
想定年収:
- 約500〜800万円(職位や経験により変動)
働き方や環境:
- フラットな組織体制で裁量のある働き方が可能
- 社外のリサーチ活動・発信も推奨される風土
- グローバルとのナレッジ共有、異動機会あり
5. 他社との違い:広告代理店やコンサルティング会社との明確な差
インターブランドは、「ブランディング」というテーマに対し、広告代理店とは異なるアプローチをとっています。
クライアントの“打ち出し”を支援するのではなく、クライアント自身が何者であるかを定義し、それを社会に実装する支援者として関わるのが特徴です。
また、戦略ファームのように資料だけで終わらせず、実際のクリエイティブ表現やエクスペリエンス実装までチームで伴走するのも、他にない強みです。
他社と比較したインターブランドの強み:
- ブランドの“思想”から“表現”まで、全方位で支援できる
- 経営の変革に直結するプロジェクトが多い
- 一部ではなく“全体”を設計・デザインする意識が根付いている
- ISOにも認定された定量的ブランド価値評価を持つ
- 組織や制度ではなく、思想と成果で語る文化
6. インターブランドの転職におすすめのエージェントは?
ブランディングの中途採用では、スキルだけでなく“思想との相性”が重視されます。
また、インターブランドのようにプロジェクト単位で多職種と連携する文化では、過去の職種名よりも「どんな役割を果たしてきたか」が評価される傾向にあります。
HIGHFIVE(ハイファイブ)|ブランディング視点のポートフォリオ設計に強い専門エージェント
- デザイナー・プランナー・ディレクター向け転職に特化
- 表現・構想力をどう評価につなげるかの視点が的確
- ポートフォリオの整理や思想の言語化も支援
- インハウス・エージェンシー問わず幅広くマッチング実績あり
マスメディアン|広告・クリエイティブ系人材の支援で業界最大級
- 中途採用の実績多数。業界知見の深さが強み
- ブランディング会社や外資系広告代理店にも強い
- ポジションごとに“評価ポイントの傾向”をアドバイスしてくれる
- 書類対策〜面接まで親身な支援が特徴
7. まとめ:ブランドを“語る”ではなく“つくる”。そんな仕事が、ここにある。
インターブランドの仕事は、ブランドを「語る」ことではありません。
企業のありたい姿を見つけ出し、その思想に形を与え、社会との接点で“体験”として実装すること。
その一連のプロセスすべてを、「ブランディング」として扱うのが、インターブランドです。
広告でもコンサルでもなく、
経営と社会の“真ん中”で、ブランドという言語を使って変革を起こしたい人にとって、
これほど適した場所は、そう多くないはずです。