コピーライターのポートフォリオの作り方|未経験から選考を通すには?

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未経験からコピーライターを目指すとき、最初に悩むのが「ポートフォリオって何を書けばいいの?」という疑問です。
実績がない状態で、何を見せれば選考で評価されるのか?
不安に感じるのは当然です。

この記事では、未経験から広告代理店に転職した筆者の実体験をもとに、
ポートフォリオをどう組み立てればいいか?どこまで考えれば「通る」のか?を整理してお伝えします。


未経験でも「ポートフォリオあり」で大きく差がつく


ポートフォリオは、「実績をまとめた作品集」だと思われがちですが、
未経験の場合、それだけが目的ではありません。

ポートフォリオの本当の役割は、「思考の解像度を伝えること」

  • どんな人に向けて書いたのか?
  • なぜそのコピーを選んだのか?
  • どうやって課題を見つけ、言葉に落とし込んだのか?

この“思考の流れ”が言語化できていれば、実績がなくてもポートフォリオは評価されます。


実体験:未経験から広告代理店に転職したときの構成例


筆者が未経験で広告代理店のコピーライター職に内定したときのポートフォリオ構成は以下の通りです。

✅ 表紙・タイトル

  • 氏名
  • 一言コピー(「誰かの心の余白に届く言葉を」など、自分のコピー観を言語化)

✅ プロフィール

  • 経歴の要約(未経験であることも正直に)
  • 得意なジャンルや使える媒体(例:SNS/LP/販促物など)

✅ 自主企画①(架空商品/サービス)

  • ターゲット設定/課題/伝えたい価値
  • コピー(複数案)+補足説明
  • 展開アイデア(OOH/SNSバナー/ネーミングなど)

✅ 自主企画②〜③

  • 別パターン(商業施設/採用広告など)
  • 異なるトーンやペルソナを意識してバリエーションを見せる

✅ 自主制作コーナー(小ネタ集)

  • 15文字コピー集
  • 自作の見出し案やボディコピー
  • SNSコピーっぽいものなど、リズムや切れ味を見せられる領域

✅ 最後に一言

  • 「未経験ですが、考える姿勢は誰よりも持っていたい」などのスタンス
  • 使用ツール/デザイン協力者/提出形式などの備考

書く内容がないときに使えるネタの探し方


① 架空の商品をつくって課題解決コピーを書く

  • 実際にある商品をベースに、自分なりにターゲットや切り口を再構成
  • 例:「香りが弱い柔軟剤」→「香りで距離を近づける」など
  • バナー案・ネーミング・LP冒頭などをつけても◎

② 身近な人に向けて言葉を考える

  • 友人や家族に「何か紹介するコピー」を考える練習
  • 誰に/どんな性格で/どんな生活で/何に悩んでいて…などを細かく設定すると◎
    → パーソナライズの視点を鍛えるのにおすすめ

③ 世の中にある広告を「別のターゲット」で書き直す

  • 有名コピーをあえて別世代/別文脈で再構築してみる
  • 「誰に届けたくなるか?」「そのために何を変えるべきか?」が鍛えられる

評価されるポートフォリオの特徴


未経験でも選考で評価される人のポートフォリオには、以下の特徴があります。

特徴内容
思考の流れが見える書いたコピーに対して、「なぜこの言葉にしたか」が補足されている
誰に届けるかが明確ターゲットの設定が具体的で、言葉選びに理由がある
表現の幅が見える明るい/硬い/エモいなど、複数トーンのアウトプットがある
実際にやってみたものが含まれている架空であっても、ちゃんと「書いた」という実績が見える
コピー観・スタンスが伝わるプロフィールや締めのコメントなどに、その人らしさが出ている

よくあるNGパターンとその改善法


NGパターンなぜNGか/どう直すか
コピーだけが並んでいて補足がない「どう考えたか」が見えない → 思考プロセスを簡単に添える
画像やテンプレが過剰「読ませる」より「見せたい」が強く、伝わりづらい → 読み手目線で整理
ネタが薄く、“自分の話”ばかり自己紹介的な作品になっている → 他者視点/社会課題視点を取り入れる

実績がないなら、行動量で差をつける


「実績がないから通らない」と思っている人が多いですが、
実際には、“どれだけ自分から考えて書いてきたか”の行動量で評価されることがほとんどです。

  • Xで毎日15文字コピーを投稿
  • noteで企画書の練習を発信
  • 知り合いの居酒屋にDM提案した経験を入れてみる

「やってみたかどうか」で、書類の説得力が一段上がります。


まとめ|未経験でもポートフォリオは“書いたかどうか”がすべて


  • 完成度は気にしすぎなくてOK
  • ポイントは「自分がどう考えて、なぜこの言葉にしたのか」を伝えること
  • ポートフォリオは「実績の証明」ではなく、「スタンスと視点の提示」

書いているかどうか、考えているかどうか、それが“見える形”になっていれば評価されます。


一人で不安なときは、プロに見てもらうのも選択肢

ポートフォリオの構成や見せ方は、初めてだと迷いがちです。
第三者視点での添削や、企業側からどう見えるかのアドバイスがほしい人は、
コピーライター職に強い転職エージェントに相談するのがおすすめです。

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