書類が通っても、面接で思うように話せず落ちてしまう──。
コピーライター職の面接は、一般的な職種とは少し違う角度で質問されることも多く、事前に準備しておくかどうかで評価が大きく変わります。
この記事では、実際の選考でよく聞かれる質問10個を厳選し、それぞれの意図と答え方のポイントを解説します。
コピーライターの面接でよくある質問と意図
① なぜコピーライターになりたいのですか?
意図:職種理解・覚悟・継続性
答え方のポイント:
「広告が好き」「文章が得意」はNGワード。
「なぜ表現の仕事をしたいのか」「なぜコピーという手段を選んだのか」を自分の経験や価値観と結びつけて話す。
② 他の表現職(編集/ライター/マーケ)ではなくコピーを選んだ理由は?
意図:コピーという職種の特性理解
答え方のポイント:
ライターや編集とどう違うのかを自分なりに定義した上で、「考え方・伝え方・影響力」の違いに触れると説得力が増す。
③ コピーを書く上で意識していることはありますか?
意図:思考プロセス/職種の解像度
答え方のポイント:
「短く」「印象的に」ではなく、「誰に、何を、なぜ今この表現で伝えるのか」など狙いの設計視点があると良い。
④ あなたが書いたコピーの中で、印象に残っているものとその理由は?
意図:アウトプットと背景の説明力
答え方のポイント:
実際に自分が書いたコピーを例に出し、「なぜそう書いたのか/どう届いたのか/反応はどうだったか」まで話せると強い。
⑤ これまでの経験とコピーライター職はどうつながると思いますか?
意図:未経験の場合の職種適性確認
答え方のポイント:
職種経験がなくても、「言葉で人の行動や感情を変えた体験」「伝え方で変化を起こした経験」があれば十分伝えられる。
⑥ 当社を志望した理由を教えてください
意図:企業研究/志望度の確認
答え方のポイント:
求人に書いてある内容の“言い換え”ではなく、ブランドや企画の雰囲気・姿勢への共感、言葉づかいの解像度など、自分が感じた部分に触れる。
⑦ チームで制作を進めるうえで大切にしていることは?
意図:協働姿勢/柔軟性
答え方のポイント:
「自分の言葉に固執せず、意見をもらって改善できる姿勢」「目的から逆算して表現を変える柔軟性」など、エゴを超えたスタンスがあると◎
⑧ コピーを書く上で苦労したこと・失敗したことはありますか?
意図:壁への向き合い方/伸びしろ
答え方のポイント:
“うまくいかなかった経験”のまま終わらせず、「なぜつまずいたか/どう乗り越えたか/そこから何を学んだか」を言語化する。
⑨ 今後、どんなコピーライターになりたいですか?
意図:キャリア観・自走力
答え方のポイント:
「こういうコピーを書きたい」だけでなく、**「どんな仕事に価値を感じるか」「どんな場面で言葉を使いたいか」**まで語れると、将来像が伝わる。
⑩ 最後に、何か質問はありますか?(逆質問)
意図:志望度・視点の深さ
答え方のポイント:
「評価されるコピーの基準は?」「選考で見ているポイントは?」など、コピーライターという職種に踏み込んだ視点を持った質問ができると印象が良い。
面接前にやっておきたい準備チェックリスト
- 志望動機とポートフォリオの一貫性があるか
- 自分の強み/苦手なことを言語化できているか
- コピーや制作実績の“狙い”を説明できるか
- 応募先の企業情報(理念・案件・強み/弱み)を確認したか
- 逆質問を2〜3パターン用意しているか
よくあるNG回答の特徴
NG回答 | なぜダメか? |
---|---|
「文章が得意なのでコピーライターを志望しました」 | 職種の理解が浅く、伝え方の“構造”が見えない |
「広告が好きで、なんとなく興味があったから」 | “自分事”になっておらず、志望理由に深みがない |
「印象に残った広告は○○です(だけ)」 | 自分がどう受け取ったか、なぜ刺さったかまで語れないと弱い |
まとめ|コピーライターの面接では“考え方”が見られている
書類が通っても、面接で落ちる人には共通点があります。
- 伝えたいことが曖昧なまま話してしまう
- 狙いや背景を聞かれても答えきれない
- 自分のキャリアや言葉との関係を説明しきれない
一方、通る人は…
- 自分の表現に“なぜ”を添えて話せる
- 行動→成果→学び、という構造を自然に語れる
- 話の中で“スタンス”が伝わる
自分の答えに不安がある人は、プロの添削を受けるのもおすすめです
特にコピーライター職は、志望動機やポートフォリオの内容によって評価が大きく変わる職種です。
自分だけで判断せず、第三者の視点で添削・面接対策をしてくれるエージェントを活用するのがおすすめです。
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