「ザ・CM屋」から「総合映像プロデュースカンパニー」へ。
かつて広告賞の常連だったTYOは、いま複数ブランドを内包する企業体へと進化しています。筆者自身も広告代理店で企画を担当してきましたが、TYOの撮影現場は“組織”よりも“個人の技”が光る印象でした。ところが、近年のTYOは「育てる会社」へと明らかに変わっています。
この記事では、制作会社としてのTYOの現在地を、分社化されたブランド群・育成制度・文化変化といった観点から、現場目線でリアルに掘り下げていきます。
映像制作会社TYOとは?──ブランド分社化で変化する“働き方”
TYOは1982年設立の老舗CM制作会社。2021年、AOI TYO Holdingsのもとで再編され、複数の制作ブランドを持つ「グループ型制作会社」へとシフトしました。現在、以下のようなブランドが展開されています。
- MONSTER:独自性の高い演出やストーリーテリングに強み
- TYO drive:若手ディレクター中心の新興レーベル
- Third:映像とデジタルを融合したプロジェクトを担当
- PRO2:プロデュースに特化した運営体制
- WHOAREYOU:インディペンデント的なスタイルを尊重
この分社化によって、“一括で全部やる会社”から“特化型の集団”へと構造が大きく変化しています。社員によって所属ブランドが異なり、それぞれの文化や制作手法が明確に分かれているのが特徴です。
要点まとめ
- TYOはブランド分社化によって多様な制作スタイルを実現
- 各ブランドは特化分野が異なり、個の裁量と文化が明確に分かれる
- 働く環境の多様性が生まれ、選択肢も拡大
他の制作会社との違い:AOI Pro.や東北新社との比較
TYOの最大の違いは「分社化された制作ブランドが共存していること」です。これにより、AOI Pro.や東北新社と比べて次のような差があります。
会社名 | 特徴 | 所属体制 |
---|---|---|
AOI Pro. | 直案件や海外展開に注力、演出家の個性重視 | 所属ディレクター型 |
東北新社 | 映画・アニメ・吹き替えなどマルチメディア対応 | プロデュース主導 |
TYO | ブランド別にチーム文化が異なる、育成・制度化が進行中 | 分社ブランド型 |
TYOでは演出の自由度だけでなく、「どのブランドに所属するか」で働き方そのものが変わります。企業内ベンチャーに近い環境で、自分に合ったチームを選べるのもユニークな点です。
要点まとめ
- TYOはブランドごとの分社化で制作スタイルが多様
- 他社と比べて組織の“色”が混在している珍しい構造
- 所属ブランドにより求められるスキル・文化が異なる
TYOの育成文化:他社にはない“プロデューサー研修制度”
CM制作会社は「育成しない」のが暗黙の前提、という業界の空気感がありました。現場で学ぶのが当たり前、というやり方です。
しかしTYOは明確にそれを変えています。
公式リクルートページにも記載がある通り、新人プロデューサー向けの育成研修制度があり、PMからPへのキャリアパスも設計されています。
これは映像制作会社ではかなり珍しく、“属人的な現場”から“体系的なキャリア設計”への移行を進めている証拠です。
また、ジェンダーや属性による評価差を排除する文化にも注力しており、若手・女性社員の活躍も積極的に可視化しています。
要点まとめ
- TYOは制作会社には珍しい育成制度を明確化
- プロデューサー研修あり、キャリアパスが見える化されている
- ダイバーシティ意識も高く、文化としてアップデート中
TYOの評判・口コミ
TYOに関するネット上・現場からの声をもとに、リアルな評判・口コミをまとめます。
- 「昔よりも組織的になり、育成もされるようになった」
- 「ブランドごとにカルチャーが全然違うので、自分に合うかどうかが大事」
- 「ハードワークは今も変わらないが、制度が整ってきている」
- 「演出の自由度はブランドによってばらつきあり」
一括りに語れないのがTYOの特徴。ブランドによって「ゆるい」「ガチガチ」など空気感が違うため、転職する際は希望する所属を具体的に検討するのが肝です。
要点まとめ
- 育成制度や働き方改革は進行中、特に若手には評価が高い
- ブランドによってカルチャーが異なり、相性次第で評価が変わる
- 制作会社としては珍しい“人材投資型”への転換期
転職におすすめのエージェント
TYOのように文化やブランドが多様な企業への転職は、業界に精通したエージェントの活用が不可欠です。
- マスメディアン
広告業界に特化し、TYOを含む大手制作会社の情報に詳しい。ポートフォリオ相談や選考対策も丁寧。 - HIGH-FIVE(ハイファイブ)
映像・広告業界に特化。TYOのような複雑なブランド体制の理解も深く、配属希望に沿った助言も可能。
要点まとめ
- TYOのような多ブランド型企業には業界特化エージェントが有効
- マスメディアン:王道かつ手堅い支援が魅力
- HIGH-FIVE:現場目線での助言・ブランド別の向き不向きアドバイスが強み
まとめ
TYOは、いままさに“制作会社の再定義”に挑んでいる存在です。
分社化・育成制度・ダイバーシティ推進──そのどれもが、過去の“個人主義的なCM屋”からの脱却を象徴しています。
制作会社としての自由度と、組織としての安定性。そのバランスをうまくとり始めている今のTYOは、「成長しながら働きたい」クリエイターにとって非常に魅力的な環境です。
ブランドごとの特色を踏まえた上で、自分がどこで働きたいか──。
その選択の指針として、本記事が少しでも役に立てば幸いです。
総まとめの箇条書き
- TYOはブランド分社化によって働き方が大きく変化
- MONSTERやTYO driveなど、特化型のブランドが複数存在
- 育成制度やキャリア設計が明文化されつつある
- 制作会社としては珍しい“仕組みで育てる文化”がある
- 転職にはマスメディアン/HIGH-FIVEの利用が効果的