電通クリエイティブピクチャーズ(旧:電通クリエイティブX)の転職はどうなのか?評判・働き方を他社比較で徹底解説

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広告の最前線に立ちながら、制作の現場にも深く関わりたい。そんなクリエイターにとって「代理店系の制作組織」は魅力的な選択肢のひとつです。

本記事では、2023年に電通クリエイティブピクチャーズ(旧:電通クリエイティブX)に名称変更したこの組織の全体像を解説しつつ、AOI Pro.、博報堂プロダクツ、東北新社と比較しながらその“特殊なポジション”を紐解いていきます。


まず押さえたい:電通クリエイティブピクチャーズ(旧:電通クリエイティブX)とは?

電通クリエイティブピクチャーズ(以下、DCP)は、電通グループの中で**「企画・制作・実装」をワンストップで担う統合型制作会社**です。TVCMやWeb動画はもちろん、グラフィック、イベント、デジタルコンテンツなど、広告キャンペーンに必要なアウトプットすべてを内製で実現する体制を持っています。

広告代理店の中にありながら、制作会社の専門性を内包する。DCPは「広告的企画力」と「制作的実行力」が同居する、業界でもかなり稀有なポジションに立っています。

特徴まとめ

  • 電通グループ直属の制作専門組織
  • 企画から制作、納品まで一気通貫で行う“統合型”
  • 社内にディレクター/デザイナー/PMなど全職能が揃う
  • 代理店のクリエイティブ本部に近い場所で動く

名前が変わったのはなぜ? 旧:電通クリエイティブXとの違い

2023年、従来の「電通クリエイティブX」から「電通クリエイティブピクチャーズ(DCP)」へと名称が変更されました。
これは単なる名称変更ではなく、“X=電通本体の拡張機能”から、“P=映像・ビジュアルのプロ集団”としての独立性強化”という位置づけに変化したことを意味しています。

実際、電通のビジネスプロセスが統合的・複雑化する中で、DCPは**「代理店とクライアントの間」ではなく、「代理店の一部」として動く制作部隊**として再定義されつつあります。

ポイントまとめ

  • 「X」時代は“外注的”位置づけも強かった
  • 「P」への移行で、代理店内製の意思決定により近く
  • 代理店に属しながらも、“制作チーム”としての自立を図る動き

働き方の実態:「代理店案件」に深く関わる制作の現場

DCPでは、クリエイティブディレクターやCMプランナー、アートディレクター、プロデューサー、PM、エディター、グラフィックデザイナーなどがすべて社内に存在し、クライアント案件にフルスタックで対応できる体制です。

代理店案件に制作側から“初期段階”から関わるため、
「代理店の企画部門にいるのに、手を動かせる」
「制作会社のように現場を担いながら、戦略や設計にも関われる」
というポジションでの経験ができます。

DCPの現場感

  • プロジェクト単位で代理店本体のチームにジョイン
  • 外注ではなく“中の人”として動けるから意思決定が速い
  • 自由度は高くないが、責任と裁量はある
  • 年次より実力重視。20代で大手案件を任される例も珍しくない

他社との比較で見る電通クリエイティブピクチャーズ(旧:電通クリエイティブX)

会社名所属主な特徴向いている人
電通クリエイティブピクチャーズ(旧:X)電通本体の統合制作部門代理店案件を社内から一気通貫で制作。企画・演出・実装をチームで担当表現と戦略の“両方”に関わりたい人
博報堂プロダクツ博報堂グループの制作会社多領域を網羅した“実行のプロ”。映像・空間・販促すべてやる多様な経験を積みたい人
AOI Pro.独立系映像制作会社直案件・自由な演出・個人主義。表現力重視自由な演出・作品主義
東北新社クラフト特化の老舗映像・映画・アニメ制作に特化。制作技術と精度で勝負映像のプロになりたい人

DCPの評判・口コミ:代理店と制作の“いいとこ取り”は本当か?

実際にDCP(旧X)で働く社員や関係者からのリアルな声を整理すると、以下のような傾向が見られます。

ポジティブな評判

  • 「代理店の企画部門と横並びで仕事ができるのが面白い」
  • 「大手案件に初期から関われるので責任感と成長が早い」
  • 「外注扱いではないので、発言権がある」
  • 「一緒にいる人材のレベルが高く、刺激がある」

ネガティブな評判

  • 「自由度は少なく、代理店の意思に従うことが多い」
  • 「プロジェクト数が多く、稼働は常に高め」
  • 「育成制度は薄く、OJTが中心」
  • 「中途採用でも即戦力前提。未経験者には厳しい」

→要するに、“広告代理店の中にいる制作会社”だからこそのメリットと、しんどさが表裏一体です。


DCPが向いている人・向いていない人

向いている人

  • 表現と戦略の両方に関わりたい人
  • 大手クライアント案件に“チーム”で挑みたい人
  • プランナーとディレクターを横断したい人
  • 組織的な動きに馴染める人(=自由すぎる現場が苦手な人)

向かない人

  • 自由に演出したい(=AOIやギークの方が合う)
  • 少人数の現場が好き(=東北新社などが向いている)
  • 自分の企画を直接プレゼンしたい(=DCPは代理店との連携前提)

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  • マスメディアン
     広告・映像業界に強く、DCPのような代理店グループ系の文化に理解が深い。大手企業との選考対策も手厚い。
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     現場出身の担当者が多く、DCPのような「代理店と制作の狭間」にいる企業へのマッチングに強い。

まとめ:電通クリエイティブピクチャーズ(旧:電通クリエイティブX)は、ど真ん中のリアル

DCPは、広告と制作の境界線が溶けた今の時代において、“ど真ん中”にいる会社です。
制作会社の自由さはないかもしれない。だけど、代理店の中で「作る」ことに意味がある──。
その価値を感じられる人にとって、DCPは最高の現場になり得ます。


総まとめの箇条書き

  • 電通クリエイティブピクチャーズ(旧:電通クリエイティブX)は電通本体の統合制作部門
  • 企画〜実装まで一気通貫。代理店内での制作ができる
  • 表現と戦略の“両立志向”の人に最適
  • 自由さより、整備された環境・高難度案件を重視する人向き
  • 転職にはマスメディアンとHIGH-FIVEが有効
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