はじめに:月給はじわり上昇、でも求人数は減少傾向に?
2025年4月、正社員の平均月給は286,385円(前月比+718円)となり、前年比では+5,525円(+1.97%)の上昇となりました。 一方、全国の正社員求人件数は280,026件(前月比−3,143件)で、求人数はわずかに減少傾向。
この記事では、株式会社フロッグが提供する求人ビッグデータ分析ツール『HRogチャート』の最新レポートをもとに、今の転職市場のトレンドを読み解きます。
全国の平均月給はどうなっている?
2025年4月の全国平均月給は以下の通りです。
月給のトレンド概要
• 全国平均月給:286,385円
• 前月比:+718円(+0.25%)
• 前年同月比:+5,525円(+1.97%)
ポイント解説
• 昨年よりも約5,500円上昇しており、緩やかではあるが着実に給与水準は上がっている。
• 昨今の人材獲得競争や、物価上昇に伴う企業の賃上げ対応が背景にあると推察される。
• 月給データは「下限金額」を基に算出されており、給与レンジの底上げを示唆。
求人数は減少傾向、それでも前年比はプラス
一方で、2025年4月の全国正社員求人数は280,026件。前月比では減少したものの、前年同月比では+14,372件(+5.41%)とプラス成長を維持しています。
求人数の推移
• 2025年3月:283,169件(前月)
• 2025年4月:280,026件(今月)
→ 前月比−3,143件(−1.11%)
• 2024年4月:265,654件(前年同月)
→ 前年比+5.41%増
解釈
• 3月は年度末・新年度の採用活動がピークとなるため、4月はやや調整が入るのが通例。
• 年間を通してみると、正社員採用の需要はむしろ増加傾向であることがわかる。
• 長期的には人手不足の継続、退職増、育成コスト回避などの構造的要因も影響。
今回のデータはどこから来ているのか?
株式会社フロッグが分析に使用しているのは、求人ビッグデータ分析ツール『HRogチャート』。
このツールでは、以下の主要求人媒体からデータを収集・集計しています:
• マイナビ転職
• エン転職
• doda
• type
これら4媒体に掲載された「正社員」求人280,000件超をもとに、月給と求人件数の推移が分析されています。
特徴
• 各媒体独自の分類ではなく、フロッグ独自のキーワードマッピングで職種・業種を一元分類
• 求人に記載された「給与の下限金額」をベースに平均月給を算出
• 「勤務地」情報をもとに都道府県別の求人状況も把握可能
なぜこのデータが重要なのか?
転職市場を見るとき、「求人数」だけでなく「提示されている給与」も同時に見ることで、以下のような判断が可能になります。
求職者側の視点での活用法
• 業界・職種選びの参考:月給が上がっている職種は、スキルが高く評価されている。
• 交渉材料に使える:市場平均と比べて自分の提示年収がどうかを知ることで、年収交渉にも役立つ。
• 「転職のタイミング」が見えてくる:求人数が減っていても月給が上がっていれば「買い手市場」でも勝負できる可能性あり。
企業側の視点:なぜこのレポートが注目されているのか?
企業の人事・採用担当者にとっても、こうしたデータは重要な武器となります。
具体的な活用シーン
• 競合企業の提示給与のベンチマークに
• エリア別の採用難易度の推定に
• 自社の採用要件・待遇見直しの材料に
まとめ:給与も求人数も“静かに”変化している今、あなたはどう動く?
2025年4月のデータは、次のような状況を示しています:
• 月給は微増傾向で、企業の賃上げ意識が反映されている
• 求人数は一時的に減少しているが、年間で見ると堅調な採用ニーズあり
• 求職者・企業ともに、「なんとなくの感覚」ではなく、データを元に戦略を立てることが求められる時代
さらに情報を深掘りしたい方へ
• 詳細なレポートや都道府県・職種別データが見たい方は:
→ 株式会社フロッグ公式フォーム(HRogチャート) から問い合わせ可能。
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